更年期とデリケートゾーンケア、健診と検診【2022年9月・10月のエールコラム】

エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会というFBグループ、『働く女性のためのスキルアップコラム』に執筆させていただいています。

2022年4月から、私が担当するテーマは、“こころの健康“から「更年期」に変わりました。

ヘルスケア部門で「更年期」について執筆させていただきます。

9月ののテーマは<更年期に向けたデリケートゾーン等のケア>

10月のテーマは<30代からの健診と検診>

コラム本文はこんな感じ

少し、コラム本文をご紹介いたします。

9月コラム|更年期に向けたデリケートゾーン等のケア

「更年期」連載6回目は、デリケートゾーン周りのケアをお伝えします。

デリケートゾーンとは、恥骨から肛門くらいまでの「会陰部」をいいます。

この会陰部は、感覚組織が豊富、粘膜が多く、脂肪や角質がほとんどないため、とてもデリケートです。これに対し、粘液や潤いが分泌され、外部からの雑菌やウイルスからも守ってくれています。

更年期になると、女性ホルモン:エストロゲンが減少することにより、皮膚や組織の潤いやハリが減る傾向にあります。そのため、更年期のデリケートゾーンは刺激に弱い状態で、かゆみやかぶれが慢性化しやすいといえます。会陰部や膣の中の萎縮や乾燥、大陰唇や小陰唇のふっくら感が減る傾向があります。

そこで、日常のお手入れ等のポイントをお伝えします。若い世代の方にも共通します。


【洗い方を適切に】
【拭き方を適切に】
【デリケートゾーンのケア】

(続く)

10月コラム|30代からの健診と検診

「更年期」連載7回目は、30代からの健診と検診、です。

なぜ「30代から」か?というと、ホルモンに関わるがんといわれる、乳がんや子宮頚がんへの罹患が30代前から増えるからです。
医療的には「プレ更年期」を35歳から45歳頃ととらえますが、30代前半から、更年期や人生の未来の可能性に向けて、こころとからだを整えていくといいと、私は考えています。

社会的・私的に経験が増え、成長の伸びしろが多く、活躍できるのが30代でしょう。ゆえに?、でしょうか、多忙で自分の身体ケアが後回し、にもなりがちな年代とも思うのです。

けれど、例えば、子宮の入り口の“子宮頸部”という部位に発生する子宮頸がんは、20歳代後半頃から発症者が増え始め、30歳代後半でピークを迎えることが特徴です。そして、40-60代まで一定数の発症者がいます。

がんを早期発見する手段として、がん検診があります。 健診=「健康診断」は、健康状態を確認し、予防につなげることが目的です。特定の病気を検査するものではありません。
検診は、特定の病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などをすることです。

(続く)

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全文はこちらで読んでいただくことができます。

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過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
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性別と更年期の記述について:補足

性別には、男、女、があります。

このほかに、「性分化疾患」の人もいます。
2006年より、世界的には、DSD(Disorders of Sex Development)と表現されます。日本では、2009年に日本小児内分泌学会で日本語訳を「性分化疾患」に統一しました。

性別の判断は、染色体(XX,XY)、性腺(卵巣、精巣)、性器(子宮・膣、陰茎)がどちらに統一されているかで決められています。それらが先天的に統一されていない、またはあいまいな状態を、医学用語で「性分化疾患」としています。

また、心と身体の性が一致しない「性同一性障害」は、「性分化疾患」には含まれません。

性同一障害、性的違和、の人のなかで、生まれつきの性別と異なる性ホルモンの投与を受ける人がいます。この場合、更年期障害については、時代の流れの中で現在進行形ともいえ、どのような症状や対処が有効かなどは、まだ十分な報告は、探した限りでは見当たりませんでした。

このような現況をふまえ、私が記述する「男性更年期」「女性更年期」では、先天的かつ身体的な性別が男性、女性、の方を対象として記述しています。

余)

セクシュアルヘルスについて触れるとき、性別はいろいろあり、性的指向や性自認は、いまや、規定できない程あります。
たとえば、私は基本的には男女のみの性別の写真やイラストを使うときは、記述の設定を限定したうえで使うようにしています。つまり、その時の文章や講座で、対象の性別によって、使う画材をかなり選択するのです。

自分と異なる人を理解する。
シンプルで、でも、男女だけ、という無意識の潜在意識からの発言や振る舞いが多い社会でもあります。

きっと私も、出ているかもしれない、と思います。
意識して気を付けている時点で、自分の意識化にあるものが、男女の性別のみ、なのかもしれないから。

でも、それでも、ニュートラルに受け止めること、を意識して、セクシュアルヘルスに寄りそっていたいなと考えています。

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編集後記

この記事の執筆をはさみ、9月~10月にかけて、
「これって更年期?」というタイトルの講座や、更年期の基礎講座の講師をする機会が複数回ありました。

ここでレポートしている更年期の基礎知識の内容が過不足なく入っている内容です。

これだけ情報社会と言われる時代でも、情報は意識していないと入って来にくいものです。
または、意識的にさまざまな情報を見ても、全体像ではなく、トピックスごとに切り取られた内容が多いのではないかと思います。