30代以降、更年期の症状が出る人の割合は?【8月のエールコラム】

エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会というFBグループ、『働く女性のためのスキルアップコラム』に執筆させていただいています。

2022年4月から、私が担当するテーマは、“こころの健康“から「更年期」に変わりました。

ヘルスケア部門で「更年期」について執筆させていただきます。

8月のテーマは<どのくらいに人に更年期症状があるのか?>でした。

コラム本文紹介

少し、コラム本文をご紹介いたします。

「更年期」連載5回目は、「更年期」にどのくらいの人に症状が出たり、治療しているのか、をお伝えします。

厚生労働省が今年、2022年7月に発表した更年期の意識調査結果があります。
この調査はインターネットにより、全国20~64歳の女性2,975人、男性2,025人から回答を得たものです。

この結果によると、更年期症状の理解を聞いた回答では、
「よく知っている」と答えたのは、女性は20代、30代で約2割、40代・50代は約4割。
男性は一番高い割合でも60代の16%でした。

この連載の1,2回目に紹介した「更年期症状」、この症状が日常生活に支障が出るほど重い状態を「更年期障害」といいます。

*「更年期障害を疑ったことがある/疑っている」、

*「周囲から更年期障害ではないか、といわれた」、

*「別の病気を疑って医療機関を受診したら、更年期障害の可能性を指摘された」、

の回答合計が、50代女性の38.3%、40代女性の28.3%でした。

男性は
*「更年期障害の可能性があると考えている割合」が、50代14.3%、40代8.2%、でした。

実際に、「医療機関を受診し、更年期障害と診断された人」は、

(略)

さて、これらの数字を見て、どう思われたでしょうか?
「更年期障害」がある女性はおおまかに言えば約3割、というこの数字を多いと思われますか?

「更年期症状」を自覚する人は、50代の約半数、40代の約3割です。
特に更年期症状を考えたこと・疑ったことがない人は、50代は約半数、40代は約7割弱ということになります。

どんな症状が自分にやってくるのかは、その時になってみないとわかりませんが、1ヶ月に一度くらい、じぶんの心身を俯瞰してチェックする習慣があるといいでしょう。

そこで更年期の症状と重なるなら、軽くても、不調があっても、対処方法はあるので、知識を持って、楽に過ごしていきましょう。

(連載の1〜3回をご確認ください。)

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なぜ男性更年期をテーマに?

人生100年時代、
男性も女性も、更年期以降の時間は、昔よりも長くなりました。

身体的な性別においては、男性も女性も、40代、50代、人によっては60代まで、それまでに経験しない変化を体験します。

この変化は、身体面のみではなく、心理面が大きくかかわるものです。
人間関係にも影響することは少なくありません。

であるならば、社会の中で暮らす人々である”ひと”、その違いを知っておくといいのでは、と考えました。
「男性更年期」は30年前に比べれば知られてきましたが、症状や特徴、治療、予防については、まだまだ知られていないのではないでしょうか?

そこで、エールプロジェクトのコラム、という場を借りて、少しですが、ご紹介をしてみようと思った次第です。

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編集後記

8月から、更年期の基礎講座の企画を打ち合わせていました。

タイトルは『これって更年期?』

更年期について、お聴きになりたいことは人それぞれだと思いますが、
ごくごくベーシックなことの全体を知っておく、ということは大切だと考えます。

なぜか?といえば、
ご自分がどの位置にいるのかわかり、どんな方向に向けるといいか、を考えることに繋げることができるからです。

世の中には、具体策があふれています。
「これをすると、○○○になれます」
「これで、あなたも○○○○にちかづけます」なんて文言を多く目にしますね。

これらが、あなたに最適か?が大切でしょう。

その選択をするには、基礎知識が要るのではないかな、と長く健康支援・公衆衛生の世界にいて思うことです。

すぐ効果が出ることを求めるのが普通だと思います。
それが無いとは言いませんが、本物を身につけるには、どこかで基礎に触れることが必要なのは、どんな世界でも一緒かなと思います。

基礎から学びたい、選択の基盤になることを知りたい、
そのようなご要望に、微力ながら、今後も注力していこうと思います。