男性の更年期症状と対処【7月のエールコラム】(抜粋)

エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会というFBグループ、『働く女性のためのスキルアップコラム』に執筆させていただいています。

2022年4月から、私が担当するテーマは、“こころの健康“から「更年期」に変わりました。

ヘルスケア部門で「更年期」について執筆させていただきます。

7月4日のテーマは<男性更年期>でした。

少し、コラム本文をご紹介いたします。

男性の更年期症状と対処【7月のエールコラム】(抜粋)

『あなたの周囲の40代以上の男性、急に怒りっぽくなったり、元気がなくなったり、体調がよくなさそうだったり、という方はいらっしゃいますか?
もしかしたら、男性更年期の症状かもしれません。

今日は「更年期」連載4回目、私たちが仕事やプライベートで関わる男性たち、この男性の更年期について基礎知識をお伝えいたします。

男性更年期の広く知られた症状はED(勃起不全)でしょう。
EDは全身の血液循環と関連し、動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病の信号の場合がありますので、・・・・・・・

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これらの症状は男性ホルモンのテストステロンの減少によるものです。

男性更年期症状で受診する方は、50歳の上下10歳くらいの幅に多く、40歳から60歳程が中心年齢です。
仕事や家庭での役割によるストレスが大きくなる世代でもあり、男性ホルモンの減少による更年期症状と重なる世代です。

加えて、30代から70代の方もいますので、年齢幅は広いです。

女性の更年期との違いは、女性ホルモンの減少が急激なのに比して、男性ホルモンは40代頃からゆるやかに減少することです。

ゆえに、「更年期」に気づきにくい面があります。
また、男性更年期の方が個人差が大きいという特徴があります。』

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女性も男性も、更年期障害をそのまま放っておくと、他の病気のリスクが高まることがわかっています。

健診や人間ドックで現状を確認しつつ、適切な対処で、未来を心地よく過ごしたいものですね。』

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全文はこちらで読んでいただくことができます。

https://www.facebook.com/groups/698393807198180/posts/1656259164744968/

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過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
Aile通信WEB版
http://aile-official.co.jp/media/

#スキルアップコラム

#パラレルキャリア推進委員会

なぜ男性更年期をテーマに?

人生100年時代、
男性も女性も、更年期以降の時間は、昔よりも長くなりました。

身体的な性別においては、男性も女性も、40代、50代、人によっては60代まで、それまでに経験しない変化を体験します。

この変化は、身体面のみではなく、心理面が大きくかかわるものです。
人間関係にも影響することは少なくありません。

であるならば、社会の中で暮らす人々である”ひと”、その違いを知っておくといいのでは、と考えました。
「男性更年期」は30年前に比べれば知られてきましたが、症状や特徴、治療、予防については、まだまだ知られていないのではないでしょうか?

そこで、エールプロジェクトのコラム、という場を借りて、少しですが、ご紹介をしてみようと思った次第です。

性別と更年期の記述について:補足

性別には、男、女、があります。

このほかに、「性分化疾患」の人もいます。
2006年より、世界的には、DSD(Disorders of Sex Development)と表現されます。日本では、2009年に日本小児内分泌学会で日本語訳を「性分化疾患」に統一しました。

性別の判断は、染色体(XX,XY)、性腺(卵巣、精巣)、性器(子宮・膣、陰茎)がどちらに統一されているかで決められています。それらが先天的に統一されていない、またはあいまいな状態を、医学用語で「性分化疾患」としています。

また、心と身体の性が一致しない「性同一性障害」は、「性分化疾患」には含まれません。

性同一障害、性的違和、の人のなかで、生まれつきの性別と異なる性ホルモンの投与を受ける人がいます。この場合、更年期障害については、時代の流れの中で現在進行形ともいえ、どのような症状や対処が有効かなどは、まだ十分な報告は、探した限りでは見当たりませんでした。

このような現況をふまえ、私が記述する「男性更年期」「女性更年期」では、先天的かつ身体的な性別が男性、女性、の方を対象として記述しています。

余)

セクシュアルヘルスについて触れるとき、性別はいろいろあり、性的指向や性自認は、いまや、規定できない程あります。
たとえば、私は基本的には男女のみの性別の写真やイラストを使うときは、記述の設定を限定したうえで使うようにしています。つまり、その時の文章や講座で、対象の性別によって、使う画材をかなり選択するのです。

自分と異なる人を理解する。
シンプルで、でも、男女だけ、という無意識の潜在意識からの発言や振る舞いが多い社会でもあります。

きっと私も、出ているかもしれない、と思います。
意識して気を付けている時点で、自分の意識化にあるものが、男女の性別のみ、なのかもしれないから。

でも、それでも、ニュートラルに受け止めること、を意識して、セクシュアルヘルスに寄りそっていたいなと考えています。

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御気軽にどうぞ。
無料で、様々な活動が提供されています。

編集後記

この7月4日のコラムが掲載される直前、神戸にいました。
偶然ですが、知人とそのお友達と、お茶とおしゃべりする時間をいただきました。

ゆる~く、更年期のお話とお茶でもどうですか?とのお誘いに、いいですねえ、と^^

PCの画面を前に置いて、更年期の基礎を少しだけご説明。

あとは、フリーに、ご質問をお受けしたり、PCスライドで確認したり。
あっという間の2時間半!!!

「よかった~」
「これは、他の人も聴きたいと思う」
「有料で、みんなにも聞いてもらう機会を」

という言葉をいただき、なんだか、次の機会につながりそうな気配です。

なにより、皆さんが必要としていらっしゃる、ということだと言っていただけたのが嬉しく、心強いと思いました。

からだとこころは、自分本来であると心地よく、ゆえに学ぶ機会が必要なのに、日本では、それを学ぶ機会は限定的、あるいは無い・・・?

大人になったからこそ、学ぶって大切&必要と思いませんか?
大人が知らなければ、子どもにも伝えようがないわけですし、気づいても上げられない場合も。

さらに、7月4日は京都にいたのですが、ホテルから、松本市のHIV等性感染症予防啓発推進協議会の「子どもの教育部会」のオンライン研修会に参加していました。

この部会の長をさせていただいています。
今年は、小中学校や高校、地域に出前講座に行ってくださっている講師の方々が、新しい知識を学んだり、相談し会う場の提供をオンラインで行っています。

松本市では、全国的にも多くの出前講座を提供されています。
特に、性教育部門では、助産師さんがその8割を担ってくださっているのです。
その助産師さん方との話し合いからご希望をお聞きし、実施に至ったものです。

7月4日は、部会の委員でもある産婦人科医師より、月経および子宮頸がんワクチンの最新情報をレクチャーいただきました。

主には、月経と子どもたちの現状、対処方法、社会の状況と課題でした。

私が強く感じたのは、子ども達への教育も必要ですが、小学生・中学生ですと、月経痛への対処の場面では、保護者の役割が大きい面があります。

更年期についても、今の時代の月経痛への対処も、大人に学んでいただく機会提供が必要だと、強くリマインドした次第です。
微力ですが、注力していこうと思います。